つな雑記

日々のことなど書きます

Apple MusicとSpotifyのチャートを眺めて比べてみる

今週末に「いま流行っている音楽」についてPodcastで話すので、「そういえば、いま流行っている音楽って改めて考えるとなんだろう…」と思い、ひとまずApple MusicとSpotifyのチャートを眺めてみることにしました。

 

みたのはこちら:

Apple Music 「Top 100: Global」

music.apple.com

 

Spotify「Weekly Top Songs」

charts.spotify.com

Spotifyはサインインが必要と思われます。

 

どんな感じよ?

とりあえずどちらも「グローバル」の、「1/17」(デイリー集計)のチャートを見てみることにします。

結果はこちら:

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Apple Music 「Top 100: Global」1~10

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Spotify「Weekly Top Songs」1~5

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Spotify「Weekly Top Songs」 6~10

あれ、なんかもしかしてかなりちがう…?

以下、目についた点です:

  • Apple MusicのTop10はGunnaの新作『DS4EVER』から3曲もランクインしているが、Spotifyでは1曲もランクインしていない
  • SpotifyのTop10はかなりTikTokバズソングの色が強い(Apple Musicでは、"Heat Waves"が22位、"Do it to it"が50位など)
  • Spotifyでは再生回数が表示されているが、Apple Musicでは表示されていない
  • さらにチャートを下っていくと、Spotifyでは日本人アーティストの曲がランクインしていないものの、Apple Musicでは22位にKing Gnuの「逆夢」がランクインしている(??)など、日本人アーティストがちらほら見受けられる

 

どんな集計?

Spotifyは再生回数を公開してくれているので、再生回数の集計方法について調べてみました。

まず公式には以下のように載っています:

  • 曲のストリーム:30秒以上聴かれるとカウントされる
  • リリースのストリーム数:リリース時の全曲ストリームを合算
    • 注:1つの曲が複数のリリースに収録されている場合、各リリースのストリームカウントにカウントされる
  • ダウンロードした音楽:リスナーがオンラインに接続した時点でストリームをカウントする(30日に1回以上のオンライン接続が必要)

また、こちらのサイトでは、再生回数について以下のように書かれています:

  • 30秒間聴き、曲をリピート → カウント
  • 30秒間聴く前に曲をスキップ→カウントせず
  • 30秒後に曲をスキップ→カウント
  • Spotifyアプリがミュートされている間のストリーミング→カウントせず
  • 無料アカウント→カウント
  • オフライン中にストリーミング→カウント
  • リスナーが曲のアーティスト→カウント

結構精密にカウントされていますね。

 

Apple Musicについては詳細な集計方法が分かりませんが、一応公式では「30秒以上再生」でカウントとなっています。

ほかにもSpotifyと同じような制限等は付けていそうですが…。

 

改めて眺める

  • Apple MusicのTop10はGunnaの新作『DS4EVER』から3曲もランクインしているが、Spotifyでは1曲もランクインしていない
  • SpotifyのTop10はかなりTikTokバズソングの色が強い(Apple Musicでは、"Heat Waves"が22位、"Do it to it"が50位など)

まずこれらについては、Spotifyには無料ユーザーもいて再生回数にも乗っているので、比較的音楽リスナーとしてはライトな層の意思(?)が反映されていそうです。

ティーンエイジャーあたりの若い学生など、あまり金銭的余裕がない層もSpotifyを利用していると、TikTokバズソングが食い込みやすくなるかもしれません。

 

そして

  • さらにチャートを下っていくと、Spotifyでは日本人アーティストの曲がランクインしていないものの、Apple Musicでは22位にKing Gnuの「逆夢」がランクインしている(??)など、日本人アーティストがちらほら見受けられる

こちらについては、「日本のユーザーの割合が多い」ということでしょうか?

考えてみると、日本のアーティストは以前ストリーミングに参入していなかったアーティストもいましたし(いまもいる)、あとはアニメソングなどもストリーミングではなくiTunesで売られている印象がぼんやりとあるので、その辺のユーザーがiTunesとの親和性を考えてApple Musicを利用しているというのはありそう。

くわえて、もしかすると「日本人が他の国に比べて同じ曲を何度もリピートする傾向がある」のかもしれませんが、これは完全に憶測ですね…ただ、英語圏でない分アーティストの母数としては他国より少ないですし、カラオケなどの文化もかんがみると、可能性としてはありそうです。

 

まとめ

割と脱線してしまいましたが、Apple MusicとSpotifyのチャート、比較してみると結構毛色がちがうということが分かりました。

これだけチャートに違いがあるとサジェストとかにも影響をかなり与えそうですね。

以前Apple MusicとSpotifyを併用していて、いったんApple Musicを解約してSpotify一本にしたものの、これを見て再度併用モードに突入したので、またなにか違いを見つけたら記事にしようと思います。