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3月11日リリースの注目アルバムまとめ

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暑くていよいよ冷房をつけてしまったツナです。

以下、3月11日にリリースされた注目アルバムまとめです。

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Rex Orange County(レックス・オレンジ・カウンティ) 『WHO CARES?』

イギリスのSSW、Rex Orange Countyの通算4枚目のアルバム。

"Amazing"やヴァイオリンの音色が印象的な "One In A Million"など、穏やかで温かいコーラスが印象的な楽曲は、苦労して手に入れた前向きな気持ちにあふれている。また、タイトル曲は、意図的に浮かれたピアノのメロディーで「恐怖の中で生きていても仕方がない」と思わせてくれるような作品になっているという。

また本作には、2017年リリースの"Loving Is Easy"にも参加したBenny Singsが参加しており、"If You Want It"では明るく軽やかなキーとドラムパターンを散りばめ、"7AM"では控えめなベースで華やかさを表現している。ほかにも、Tyler, The Creatorは、ルーズでファンキーな"Open A Window"でコラボレーションしている。

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Jenny Hval(ジェニー・ヴァル) 『Classic Objects』

ノルウェーのSSW・プロデューサー、Jenny Hvalの(自身の名義では)通算6作目となるアルバム。
至って淡々としたサウンドながら多様さを感じさせる本作は、タブラドラムが鳴り響き、「素材や質感とつながることに執着していた時期があった」とHvalは振り返っているという。"The Revolution Will Not Be Owned"は1960年代のジャズを彷彿とさせ、波打つモーダルなピアノのコードと芸術対商業を考察している。

Hval自身はClassic Objectsをポップアルバムと呼んでいるといい、「このレコードを一人で書き、曲のアイデアは自分の経験をもとにしなければならなかった」と語っているという。しかし、興味深いことに、音楽的な要素がストーリーを変化させ、元の筋書きを超越したものになったという。たとえば"American Coffee"では、前半はオルガンの持続的なコードで浮遊し、母親の恐怖と自分自身の恐怖を語る。この曲は、Hvalが南アジアのカワリ風の抑揚のあるボーカルに挑戦しながら、「音楽とアイデンティティ、すべてをやめることができるかどうか」と悩む、本格的なロックマーチに発展しているという。

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Alex Cameron(アレックス・キャメロン) 『Oxy Music』

オーストラリアのSSW、Alex Cameronの通算4枚目のアルバム。

Alex Cameronがペルソナを好むようになってから、約10年が経つ。2013年に発表したソロ・デビュー作 『Jumping The Shark』では、落ち目のエンターテイナーになりきり、パロディと皮肉に満ちた作品となっていたが、3作後の2022年リリースとなる本作では、アメリカを席巻したオピオイド大量中毒、そして「どれだけ簡単に中毒に陥ることができるだろうか」という問いがテーマとなっているという。

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Benny The Butcher(ベニー・ザ・ブッチャー) 『Tana Talk 4』

ニューヨーク州バファロー出身のラッパー、Benny The Butcherの3枚目のアルバム。

本作でBenny The Butcherは、Daringer、The Alchemistとコラボしている。

The AlchemistのソウルフルなビートとJ.ColeがBennyの今の地位にふさわしいと語る "Johnny P's Caddy" でアルバムはスタートし、 つづく"Back 2x" ではStove God Cook$がコラボしている。"Super Plug "では、「親しい人を金持ちにすることだけが自分の願いだ」と語る悲観的なビートで、 "Weekends in the Perry's" ではBoldy Jamesがチップマンク・ソウルのサンプルにのって、彼とBennyはいつもどうだったかを語っている。

一方、"10 More Crack Commandments"では、Benny The Butcherが "10 Crack Commandments"の続編としてラップしており、Puff Daddy話し言葉によるアウトロ、そしてConwayが埃っぽいドラムとピアノの上で、誰もが今の偉大な者と偉大な者を比較していることを語る "Tyson vs. Ali"につながっている。"Uncle Bun"ではBenny The Butcherと38 Spashがマイクを往復させながら、よりサスペンスフルな方向に進んでいく。

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