今週の単語 #4
人間は「ことば」でものを考えているので、世界は「ことば」で因数分解できる。そんな感じの論を唱えているひとがいます。
今週出会った、あやふやだった単語や知らなかった単語 。
フラッキング
水圧破砕法(すいあつはさいほう、英語: Hydraulic fracturing)は、地下の岩体に超高圧の水を注入して亀裂を生じさせる手法である。高温岩体地熱発電や、シェールガス・タイトオイル(シェールオイル)の採取に用いられている。
天然ガスや石油の掘削の際は、特殊な砂粒(プロパント proppant)や、酸・防腐剤・ゲル化剤・摩擦低減剤などの化学物質を添加した水が使われており、フラクチャリング流体(fracturing fluid)またはフラッキング水(fracking water)とよばれる。
化学物質による地下水の汚染、大量の水使用による地域の水不足の可能性、排水の地下圧入による地震発生の危険性といった問題点が指摘されている。
- 米国では近年、フラッキングによるシェールオイル・タイトオイルの生産量が増加
- 現在最も一般的なフラッキングの手法では、化学物質を混ぜた大量の水が使われる。しかし、その水が帯水層(水を含む透水性の地層)での汚染や、小規模な地震を引き起こしている疑いがあり、批判を受けている
- 脱炭素をかかげるバイデン政権は国内石油・天然ガス生産の拡大とエネルギー独立をかかげるトランプ政権とは対照的に、発足直後からキーストーンパイプラインの認可取消し、石油・天然ガス掘削に関する環境規制の強化、連邦所有地におけるフラッキングのモラトリアムなど、化石燃料を敵視するような政策を推進
中道
仏教用語としての中道(ちゅうどう、梵: Madhyamā-pratipad[注釈 1], マディヤマー・プラティパッド、巴: Majjhimā-paṭipadā, マッジマー・パティパダー)は、2つのものの対立を離れていること。断・常の二見、あるいは有・無の二辺を離れた不偏にして中正なる道のこと。
- 仏教用語。執着を離れ、正しい判断をし、行動すること
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「中道」とは、真ん中だと捉えられる事が多いが、真ん中ではない。常にA-Bの真ん中を指す言葉は「中庸」であって、中道はその場でベストな選択をする事を指す
ツァイトガイスト
時代精神(じだいせいしん、独: Zeitgeist、ツァイトガイスト)とは、ある時代の哲学や文学、芸術における支配的な精神傾向のことを指す。歴史学において、多くの場合に後世の価値観では合理的に理解できないある時代の特徴や、普遍的と思われていた価値観を作り出した目に見えない、暗黙の力を指す用途でも使われる(時の亡霊)。
- Google Zeitgeistでは、GoogleのWeb検索サービスにおける「その年に最も多く検索されたキーワード」や「検索された回数が急上昇した話題のキーワード」などのランキングを発表している
バナナのたたき売り
バナナの叩き売り(バナナのたたきうり)は、かつて露天商、的屋が行う、独特の口上を述べながら客を引き寄せてバナナを露天で売る手法(いわゆる啖呵売のひとつ)。
- バナナが日本に輸入されたのは明治36年頃で、当時、基隆(キールン)、台湾の商人が神戸に持ち込んだ
- 大量輸入が始まった頃、台湾は日本の領土であり、また門司港が台湾と最も地理的に近かかったので、神戸に輸送する船が寄港し、市場が設けられた
- バナナのたたき売りは、その門司港の市場で傷んだバナナを安価でさばいたのが始まり
※ 参考URL
*1 米加州、2024年までにフラッキング禁止、2045年までに石油採掘廃止へ(米国) | ビジネス短信 - ジェトロ
*2 米国におけるフラッキング廃水処理ビジネスを巡る今後の投資ポテンシャル | 水ビジネス・ジャーナル
*3 ウクライナ戦争で苦境に陥るバイデン政権のエネルギー政策 | アゴラ 言論プラットフォーム
*4 中道とは - コトバンク