2月18日リリースの注目アルバムまとめ
低気圧で気を失っていたツナです。
以下、2月18日にリリースされた注目アルバムまとめです。
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- Beach House(ビーチ・ハウス) 『Once Twice Melody』
- Hurray for the Riff Raff(ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフ) 『Life on Earth』
- Metronomy(メトロノミー) 『Small World』
- Big K.R.I.T.(ビッグ・クリット) 『Digital Roses Don’t Die』
- Curren$y & The Alchemist(カレンシー・アンド・ジ・アルケミスト) 『Continuance』
- BROODS(ブルーズ) 『Space Island』
Beach House(ビーチ・ハウス) 『Once Twice Melody』
ボルチモア出身のドリーム・ポップバンド、Beach Houseの通算8枚目のアルバム。
2006年にセルフタイトル・アルバムでデビューして以来進化してきたバンドの最新作は、初期の『Devotion』(2作目)や『Teen Dream』(3作目)と聴き比べてみると、大きな変化が起きていることがわかるという。
きらびやかなシンセ・サウンドの上に、リード・ヴォーカル、ヴィクトリア・ルグランの恍惚感のあるヴォーカルが重なっており、同世代の他のバンドと一線を画す独自のスタイルを築き上げている。
本作はバンド初のセルフ・プロデュース・アルバムで、4つの章に章立てされ分けられているという。3つは既にリリースされており、"Finale"以降のエンディングの5曲だけが新たにリリースされた曲となっている。
Hurray for the Riff Raff(ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフ) 『Life on Earth』
アリンダ・リー・セガーラが率いるフォーク・ロック・プロジェクトの、通算8枚目の新作。
2017年にリリースした『The Navigator』は、サルサ、ポップ、フォーク、パンクといったジャンルをブレンドしながら、ブロンクスに住むセガーラのプエルトリコ人のルーツのストーリーを織り交ぜ、さらにラテン文化に結びついた環境問題や社会問題に注意を喚起している作品で、メディアから高い評価を受けている。
それから5年、Hurray For The Riff Raffは『Life On Earth』で復活を遂げている。『The Navigator』とくらべ歌詞はライトになっているものの、全体として、ゴージャスで魅惑あふれるポップな楽曲が揃っているという。
Metronomy(メトロノミー) 『Small World』
ロンドンを拠点とするエレクトロ・ポップバンドの、通算7作目となるアルバム。
2008年の『Nights Out』、2011年の『The English Riviera』でのブレイクを経て、2019年の冒険的タイトル『Metronomy Forever』に至るまで、Metronomyは20年近く活動していることとなる。バンドは、活動の中で穏やかな進化を続けており、オープニングの"Life And Death"では、静かなビートに乗せ、フロントマンのJoe Mountが「楽しかった/やったこと/仕事を得た/子供を持った/奈落の底で会おう」と歌っている。
Big K.R.I.T.(ビッグ・クリット) 『Digital Roses Don’t Die』
ミシシッピ出身のラッパー、プロデューサーであるBig K.R.I.T.の6作目となる新作。
本作は"So Cool"、"Southside of the Moon"をはじめとする17曲で構成されている。Brandy、Diddy、H.E.R.、Chris Brownらとコラボしているグラミー賞ノミネート・プロデューサー、Camperがプロデュースを担当しおり、"So Cool "を筆頭にファンキーなグルーヴのアプローチになっているという。Big K.R.I.T.はこれまでリリースしている作品を初めてストリーミング・サービスにリリースしており、それに合わせ本作もリリースしている。
ゲストで参加しているのはRolynnéだけで、 "Wet Lashes & Shot Glasses "でコラボしているという。
Curren$y & The Alchemist(カレンシー・アンド・ジ・アルケミスト) 『Continuance』
ニューオーリンズ出身のラッパーCurren$yと、ロサンゼルスを拠点に活動するプロデューサーThe Alchemistのコラボ・アルバム。
彼らのコラボレーション作品は、高く評価されている2011年リリースの『Covert Coup』、Freddie Gibbsも迎えリリースした2018年『Fetti』に次ぐ3作品目である。当初は2021年のリリースを予定していたが、仕上げのため数回延期されたのちの待望のリリースとなっているという。
13曲収録されている本作には、Havoc、Wiz Khalifa、Styles Pなどビッグ・ネームが参加しているほか、Larry June、Boldy James、Babyface Rayらともコラボしている。
BROODS(ブルーズ) 『Space Island』
ニュージーランドの兄妹エレクトロポップ・デュオ、BROODSの通算4作目のアルバム。
このアルバムの陽気なサウンドはビーチでのバケーションを連想させるかもしれないが、その中身はヴォーカルのGeorgiaの最近の離婚、そしてその後ゆっくりと苦労して回復する過程を中心に描かれており、本作の歌詞は彼女の心の痛みと癒しを幅広いストロークで描いているという。
"I Keep "では、長年のコラボレーターであるTove Loがヴォーカルとして参加している。
2月11日リリースの注目アルバムまとめ
3連休、いかがお過ごしでしょうか?
以下、2月11日にリリースされた注目アルバムまとめです。
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- Big Thief(ビッグ・シーフ) 『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』
- Spoon(スプーン) 『Lucifer On The Sofa』
- alt-J(アルト・ジェイ) 『The Dream』
- Shamir(シャミール) 『Heterosexuality』
- Foxes(フォクシーズ) 『The Kick』
- Raveena(ラヴィーナ) 『Asha’s Awakening』
Big Thief(ビッグ・シーフ) 『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』
NYのインディーロックバンド、Big Thiefの通算5枚目となるアルバム。
20曲入っている大作となっており、以前に出しているアルバムよりもさらに叙情的で、豊富なアイデアが詰まった作品となっているようである。本作は、キャッツキル、トパンガキャニオン、コロラドロッキー、アリゾナ州ツーソンの4カ所で約半年かけて録音されており、各スタジオから取り入れられた音色が並べられることで、ひろく普遍的な雰囲気を生み出しつつも寓話のようなテイストが奏でられている。
Spoon(スプーン) 『Lucifer On The Sofa』
テキサスのインディーロック・バンド、Spoonの10枚目となる新作。
『Lucifer On The Sofa』は、バンドがこれまでで最も集中してソングライティングに取り組んだ作品のひとつである。ピアノを散りばめたバラード曲 "My Babe"、はずむフック曲 "The Devil & Mr. Jones"、メロディアスなアートロック・ワルツ "Satellite "など、すべてのサウンドが意図的に置かれ構成されている。
本作のリード・シングル"The Hardest Cut"のリリースに際し、リード・ヴォーカルのBritt Daniel は、2018年から2019年にかけてかなりの時間をZZ Topを聴いて過ごしたと語っている。そして、このアルバムについて「エリック・クラプトンを決して理解できない男が書いたクラシックロックの音」とも話している。
alt-J(アルト・ジェイ) 『The Dream』
ロンドンを拠点とするトリオ・ロックバンドの、通算4作目となるアルバム。
本作では、alt-Jが「自分たちの音楽の中に、暗闇の中に光が差し込むような小さな亀裂を探し始めた」という感覚を伝えているという。暗号通貨にインスパイアされた風刺的なバップ"Hard Drive Gold"は、鍵盤が弾けるグルーヴと滑らかなハンドクラップで伸びやかに展開し、緊張感と脈動のある"Chicago"ではストリングスがたなびき、アドレナリンに満ちたハイな気分にさせる。ほかにもバロック・ポップのオペラ組曲"Philadelphia"、ゴスペルに影響を受けた"Delta"、間奏曲の"forcefields in the delta"などが含まれており、いままでのジャンルを超えた実験的なアルバムとなっている。
Shamir(シャミール) 『Heterosexuality』
LA出身のSSWであるShamirの、8枚目となるアルバム。
Shamirは2015年にデビュー・アルバム『Ratchet』でブレイクしたマルチ・インストゥルメンタリストだが、そのあとすぐに作り上げたサウンドに別れを告げている。当時のレーベルであるXLとの激動の別れ、そして精神状態の葛藤を経て、4年間で6枚のスタジオ・アルバムをリリースしており、本作『Heterosexuality』では初めて自身のクィアネスを掘り下げている。
アルバム全体を通じて、インダストリアルなトーンのオープニングから、セクシーなR&Bやインディー・ギターへと変化し、そして感情的なファルセットによってすべてがまとめられる。このアルバムでは、時代遅れの期待を超えた痛烈なメッセージが込められている。
Foxes(フォクシーズ) 『The Kick』
サウサンプトン出身のSSW、Foxesの通算3作目となるアルバム。
2016年リリースの前作『All I Need』から6年経てリリースされた本作は、Zoomを使って作曲・録音が行われているといい、パンデミックの中でも多幸感に満ちたポップアンセムが収録されている。
Raveena(ラヴィーナ) 『Asha’s Awakening』
NYを拠点に活動するインド系アメリカ人SSW、Raveenaのセカンド・アルバム。
Vince Staples、LAのSSW・プロデューサーTweaksのほか、インドの往年のSSW・プロデューサーであるAsha Puthliともコラボしている。
本作では、インドのパーカッションサンプルを使った実験的なサウンドから、00年代初期のヒップホップ・R&Bなど幅広いサウンドが取り入れられており、東洋のスピリチュアルなものに対する西洋のアティテュードの探求を感じさせる。アルバムの最後には、"Let Your Breath Become a Flower"という13分間の「ガイド付き瞑想」が収録されており、Raveenaの存在感を強調している。
2月4日リリースの注目アルバムまとめ
気付けばもう2月。
以下、2月4日にリリースされた注目アルバムまとめです。
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- Mitski(ミツキ) 『Laurel Hell』
- Saba(サバ) 『Few Good Things』
- Black Country, New Road(ブラック・カントリー, ニュー・ロード) 『Ants From Up There』
- Animal Collective(アニマル・コレクティヴ) 『Time Skiffs』
Mitski(ミツキ) 『Laurel Hell』
NYのSSW、Mitskiの通算6枚目のアルバム。
Mitskiは2018年、壮大さとねじれたディスコが融合したバロック的な作品である5枚目のアルバム『Be The Cowboy』をリリースした後、翌年のニューヨークのセントラルパークでの節目のライヴを最後に、「無期限」でステージから身を引くとファンに告げている。
本作に収録されている"Working for the Knife "は、Mitskiがソーシャルメディアから離れ活動休止を決意していた2019年末に書かれたものであるという。このアルバムでは、Mitskiの不満が赤裸々に表現されており、例えば『Puberty 2』に比べて華やかさのないボーカルにも表れている。ピアノを主体とした2012年のデビュー・アルバム『Lush』や、2016年の『Puberty 2』の、心にしみるような陰鬱な雰囲気はそのままに、アルバムを出すたびにミツキのサウンドはより大きく、より壮大になっている。
Saba(サバ) 『Few Good Things』
シカゴのラッパー、Sabaの4作目となるアルバム。
2017年、自身の従兄弟であり、ともにヒップホップ・コレクティヴ「Pivot Gang」を創設したJohn Waltが刺殺されてから約5年。2018年、Sabaはその悲劇にこたえる作品『CARE FOR ME』をリリースしており、その複雑でメランコリックな賛歌は、時に鬱に沈んでいるようなアルバムとなっている。『Few Good Things』では、そんな前作を経たのちにSabaが受容のステージにいることを感じさせるといい、それは良いときも悪いときも含め、彼の人生を全体的に見ることのできるストーリーとしてアルバムに表現されている。
Black Country, New Road(ブラック・カントリー, ニュー・ロード) 『Ants From Up There』
Black Country, New Roadは2020年初め、「次のアーケイド・ファイアになること、それが僕らのゴールだ」と語り、双方のバンドが大所帯でありながらサウンドがほとんど似ていないことを、冗談として引き合いに出している。しかし、Black Country, New Roadのセカンド・アルバムである本作ではそのゴールが実現されているようである。デビューからわずか364日後、そしてリード・ヴォーカルのIsaac Woodが衝撃の脱退を表明してからわずか数日後に発表された本作は、デビュー作を更に次のレベルに引き上げるサウンドになっているという。
Animal Collective(アニマル・コレクティヴ) 『Time Skiffs』
NYのインディーロック・バンドであるAnimal Collectiveの11作目のアルバム。
結成から20年近くが経過。2009年リリースの『Merriweather Post Pavilion』でファン層を広げ、商業的にも芸術的にも成功したアルバムのリリースから13年後となっている。
本作は未来への挑戦というよりは過去への賛美のようなアルバムになっているといい、サウンドとしては『Merriweather Post Pavilion』のモアリッシュなメロディー、2005年『Feels』の賛美歌のような幻想的な空気を思い起こさせるという。
今月買ったものまとめ~2022年1月
五欲、「財欲、性欲、飲食欲、名誉欲、睡眠欲」。なぜひとは財を散らし物を買ってしまうのか?積んでしまった本以外の買ったものを書きます。
Amazonにて購入
ブックスタンド
本当は本はKindleで買いたいけど、電子版が出ていない本もあるし、全部Kindleで買えるわけではない。
文庫本であれば手軽に読めるけど、分厚い本、とくに、書いてあるものを見ながらメモを取ったりコーディングしたりしたい本を読んでいるとき、本が自然にパタンと閉じてしまうのがストレスで購入。
いままではスマホかなにかしらでページを抑えていた。それでもうまく抑えきれずパタンと閉じてしまうこともあったけど、これを買ってから抑える必要がなくなったし、なにより机に平置きより格段に見やすい。
持ち運びも便利そう。実際に外で使ったことはまだないけど。
腹筋ローラー
学生の時一度使っていたことがあり、壊れてしまってから使っていなかったけど、最近おなかが気になるので再度購入。
腹筋が割れるといいですね。
カードケース
買ったものが見つからなかったが、↑こんな感じのを購入。
保険証・免許証・クレカなど最小限のカード→お財布、診察券やカフェのポイントカードなど→小さいカードケース、でこの2つを持ち運び、入りきらないカード→カードケースに入れて家に置いておく、をやっていたが、家置き用に今使っているカードケースの容量が足りなくなってきてしまったので、大容量のカードケースを購入。
同時に期限切れのカードなどは廃棄した。断捨離、断捨離。
カフェインレスコーヒー
ネスカフェのカフェインレスコーヒー(アイス)を飲んでいたのですが、味がどうしても納得いかなかった(飲めなくはないけど…)のと、ホットが飲みたかったので購入。
飲んでみたら、なんとなくカフェインレスっぽい味を裏に感じるものの、苦みはしっかりある。もう味に関しては普通のコーヒーを超えることはないから諦めるとして…ネスカフェのコーヒーよりは飲めるかも。ちょっと濃いめに淹れるとよい。
その他
AirPods MAX
さすがApple、消費者の足元をみるのがうまく(?)、他社の同等モデルより価格が2, 3万円高いから、これを買うにはかなり自分に言い訳をする必要がある。
わたしは、「音がほかのどのワイヤレスヘッドホンより好きだし」「突然壊してしまったiPhoneの修理費が無償で済んだし(本来は1万ウン千円する予定だった)」「会社から謎のタイミングでプチお小遣いが入るし」さらに「『迷うのが値段なら買え』という教えがあるし」などの言い訳を駆使した。
使ってみた感想としては、思いのほかノイズキャンセリング機能がすごく、カフェとか電車の中とか、どこでも瞑想ができる(※)ほどである。あとはやっぱり音質は自分の好きなものにして良かったかなと思っている。重さは慣れたら気にならなくなった。
結果買って後悔はしていないので私の勝ち。
※瞑想ってなに?という方はこちら
tuna-tuna-uma-uma.hatenablog.com
以上、2022年1月に買ったものでした。
1月28日リリースの注目アルバムまとめ
2022年始まって早々のこの1か月で例年1年分くらい体調を崩したような気がします。(幸いにも?、コロナではなく扁桃炎でした)
本格的に寒い日が続いているので、みなさまもご自愛くださいませ。
以下、1月28日にリリースされた注目アルバムまとめです。
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- Amber Mark(アンバー・マーク) 『Three Demensions Deep』
- MØ(ムー)『Motordrome』
- Anaïs Mitchell(アナイス・ミッチェル) 『Anaïs Mitchell』
- Pinegrove(パイングローヴ) 『11:11』
Amber Mark(アンバー・マーク) 『Three Demensions Deep』
ニューヨークのR&Bシンガー・ソングライターAmber Markのファースト・フルアルバムとなる本作。2017年にミニ・アルバム『3:33am』を、2018年にEP『Conexão』をリリースしてきたAmber Markだが、本作では、アーティストとして、人間として、身体的、感情的、精神的な不安について多くを語っているという。Amber Markは、自身もビジュアルアーティストであったドイツ人の母と共に、マイアミ、ベルリン、インドといった異なる場所で暮らしてきている。その多様な経験がディスコグラフィーに反映されており、自身がルーツを持っているジャマイカのリズムも"Bubbles", "Softly"といった楽曲から感じさせる。
MØ(ムー)『Motordrome』
デンマーク・ウブベルド村出身のシンガー・ソングライターMØの通算3作目となるアルバム。EDM・スーパーグループMajor Lazer(メジャー・レイザー)とのコラボレーション(「Lean On」、「Cold Water」)でのヒットで知られているが、彼女の才能が発揮されているのは、実はソロ作品である。
『Motordrome』でMØは、洗練されたエレクトロポップ・コレクションを展開している。"Kindness"のストリング・サウンドでアルバムは幕を開け、MØは"You and I were meant to be/It's algorithm, baby"と語っている。
本作には、友人でコラボレーターのCaroline AilinとNoonie Baoに加え、Vampire Weekend, Haim, Charli XCXらを手がけた経験のあるAriel Rechtshaid(アリエル・レヒトシェイド)やS.G. Lewis(S.G.ルイス)といったビッグネームもプロデューサーとして参加しているという。
Anaïs Mitchell(アナイス・ミッチェル) 『Anaïs Mitchell』
米バーモント州出身のシンガー・ソングライター、Anaïs Mitchellの通算4枚目となるアルバム。
ギリシャ神話をモチーフにした2010年のコンセプト・アルバムから生まれたブロードウェイ・ミュージカル『Hadestown』が高く評価されている(2019年第73回トニー賞で14部門にノミネートされ、ミュージカル作品賞とオリジナル楽曲賞を含む8部門を受賞している)Anaïs Mitchellだが、本作では自分自身の物語を語ることに集中している。
Pinegrove(パイングローヴ) 『11:11』
米ニュージャージー州出身であるロックバンド、Pinegroveの5作目となるアルバム。
Pinegroveは、文学的なリリシズムと、自分たちのことを "Pinenuts "と呼ぶ熱狂的なファン・ベースで知られている。女優のKristen Stewart(クリステン・スチュワート)も彼らのファンであり、アンパサンドのタトゥーを彫っているという。
この作品はグループにとって初の本格的な「スタジオ」録音となっているといい、プロデューサーには元Death Cab for Cutie(デス・キャブ・フォー・キューティー)のメンバーであるChris Walla(クリス・ウォラ)を起用し、彼のシアトルのスタジオでミキシングを監修しているという。
本作でのテーマは気候変動への危機やそれに対する政府の怠慢への不満となっている。
『狂四郎2030』を読んだ
先週、『狂四郎2030』という、なんだかすごい漫画を読みました。
概要は例のごとくwikiから参照します。
「スーパージャンプ」にて1997年21号より2004年16号まで連載された。
遺伝子が全ての優劣を決めるという思想、徹底的な管理社会、人殺しの心理、「理想郷」が抱える矛盾など、人間の持つ負の側面に深く踏み込んだ骨太なストーリーに加え、どんなにシリアスな場面でもギャグを挟むのを忘れない作者のスタイルも健在で、本作において一種のシチュエーション・コメディになっている。ひたすら暗く絶望的な世界観の中、主人公とヒロインの「逢いたい」という一途な想いを貫く姿と、主人公の相棒の存在が、人間の心の強さを表現している。あおり文では本作を「近未来SF冒険SEXYバイオレンスラブロマンスせんずりコメディちんこ漫画」と表現した。
掲載期間1997年-2004年なので、大体20年近く前ですね。
最後の1文がだいぶ強烈なのですが、過不足なくそのとおりの漫画です。
イマジン 2030年
主人公の狂四郎が住んでいる世界では、政府による徹底された管理の下男女が居住区画を分けて別々に生活しているため、「バーチャSEX」なるもので性欲を発散させています。
ようはVRコンテンツで、大きめの浴槽のような全身すっぽりとおさまる機械に横になり、頭に電極のようなものを装着すると、仮想空間に入ることができ、またその仮想空間内で架空のキャラクターと行為をすることができます。
Netflixオリジナルドラマ『Black Mirror』のS5E1、"Striking Vipers"を思い出しますね。
Watch Black Mirror | Netflix Official Site
これはどういう話かというと、現実世界の男性2人(友人同士)が、VR格闘ゲームの中で男性アバターと女性アバターのペアとなって対戦プレーなどしていたところ、お互いにアバターの姿で恋に落ち、仮想空間内でのみ行為をする。主人公には現実世界で異性の恋人がおり、仮想空間での出来事に苦悩する。こんな感じです。
さて、コミュニケーションについて思いを馳せてみます。
一般的にコミュニケーションは70〜93%がノンバーバルと言われていて、そういう要素を切った状態・変えた状態だと状況はまったく異なりますね。例えば考え方だったり内容のほうに重きが置かれるようになるとか。
以前見かけたもので、こういうツイートがありましたね。
すごく面白い研究。いろんな人種顔にまったく同じ発音でのドイツ語の話し声を重ねたとき、話し手の顔がアジア人顔かヨーロッパ人顔かで聴き取りやすさに差が出るそうな。また別々の顔にアジア訛りのドイツ語を重ねると、アジア顔の方で発音の間違いが余計に気になるそうなhttps://t.co/DBMu75p60g
— あきらさくらい (@AkrSakr) 2021年11月17日
また、つい先日の『マツコ会議』に仮想空間で出会い結婚した方が出演されていたようです。
私はビデオ会議でも許されるならばカメラをオフにしたいです。
これはおそらく好みの問題で、こと仕事となると、私はカメラに映った自分の顔も相手の顔も気になるし、オフにしたほうが会議の内容に集中できて効率的だと思っています。
雑談だったら顔が映っててもいいですが、VRでアバターなり何なりの表情がわかるのであれば、顔そのものである必要はないのかも、など思ったり。やったことないのでわからないですが…
こう考えると、恋愛にはじまり、人のコミュニケーションは今よりますます自由になるのでしょうし。言語の壁なんかも今は音声→文章への即時書き出しと文章→文章の即時翻訳ができるので、それを組み合わせれば口語→文章の即時翻訳ができるのでは?というのは考えますよね。
世界中の人と同時翻訳で話せるようになったら、仮想空間上で世界中の人と恋愛ができるようになる。Tinderの仮想空間バージョンが出来る。
というか、もうそうなっている?
もうそうなっていた
調べてみたら、こういったリサーチがありました。
VR SNS内での恋愛は「お砂糖」と呼ばれており、調査結果では次のようなことがわかったそうです。
私が『狂四郎2030』を読みながら脳裏でいろいろ想像していたことは、2022年の現在でもう割と進んでいたみたい。無知でした。
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『狂四郎2030』は概要にもある通り、主人公が愛する女性に会いに行く純愛ラブストーリーですが、設定は正統派ディストピア作品で、例えば1つ大きなテーマとして「優生学」を扱っている、
優生学(ゆうせいがく、英: eugenics)は、応用科学に分類される学問の一種で、一般に「生物の遺伝構造を改良する事で人類の進歩を促そうとする科学的社会改良運動」と定義される。
政府が決めた弱者は排除され格差社会が助長される、などなど、ディストピアならではのシリアス&絶望感満載な展開となっています。
そんな中で、下品な小ネタやかなりしょうもないギャグが細切れに散りばめられていることである種リズムのようなものを生んでおり、サクサクと一気に読めてしまう作品でした。
万人にはすすめられないかもしれませんが、興味のある方はぜひ。
Apple MusicとSpotifyのチャートを眺めて比べてみる
今週末に「いま流行っている音楽」についてPodcastで話すので、「そういえば、いま流行っている音楽って改めて考えるとなんだろう…」と思い、ひとまずApple MusicとSpotifyのチャートを眺めてみることにしました。
みたのはこちら:
Apple Music 「Top 100: Global」
Spotify「Weekly Top Songs」
※Spotifyはサインインが必要と思われます。
どんな感じよ?
とりあえずどちらも「グローバル」の、「1/17」(デイリー集計)のチャートを見てみることにします。
結果はこちら:
あれ、なんかもしかしてかなりちがう…?
以下、目についた点です:
- Apple MusicのTop10はGunnaの新作『DS4EVER』から3曲もランクインしているが、Spotifyでは1曲もランクインしていない
- SpotifyのTop10はかなりTikTokバズソングの色が強い(Apple Musicでは、"Heat Waves"が22位、"Do it to it"が50位など)
- Spotifyでは再生回数が表示されているが、Apple Musicでは表示されていない
- さらにチャートを下っていくと、Spotifyでは日本人アーティストの曲がランクインしていないものの、Apple Musicでは22位にKing Gnuの「逆夢」がランクインしている(??)など、日本人アーティストがちらほら見受けられる
どんな集計?
Spotifyは再生回数を公開してくれているので、再生回数の集計方法について調べてみました。
まず公式には以下のように載っています:
- 曲のストリーム:30秒以上聴かれるとカウントされる
- リリースのストリーム数:リリース時の全曲ストリームを合算
- 注:1つの曲が複数のリリースに収録されている場合、各リリースのストリームカウントにカウントされる
- ダウンロードした音楽:リスナーがオンラインに接続した時点でストリームをカウントする(30日に1回以上のオンライン接続が必要)
また、こちらのサイトでは、再生回数について以下のように書かれています:
- 30秒間聴き、曲をリピート → カウント
- 30秒間聴く前に曲をスキップ→カウントせず
- 30秒後に曲をスキップ→カウント
- Spotifyアプリがミュートされている間のストリーミング→カウントせず
- 無料アカウント→カウント
- オフライン中にストリーミング→カウント
- リスナーが曲のアーティスト→カウント
結構精密にカウントされていますね。
Apple Musicについては詳細な集計方法が分かりませんが、一応公式では「30秒以上再生」でカウントとなっています。
ほかにもSpotifyと同じような制限等は付けていそうですが…。
改めて眺める
- Apple MusicのTop10はGunnaの新作『DS4EVER』から3曲もランクインしているが、Spotifyでは1曲もランクインしていない
- SpotifyのTop10はかなりTikTokバズソングの色が強い(Apple Musicでは、"Heat Waves"が22位、"Do it to it"が50位など)
まずこれらについては、Spotifyには無料ユーザーもいて再生回数にも乗っているので、比較的音楽リスナーとしてはライトな層の意思(?)が反映されていそうです。
ティーンエイジャーあたりの若い学生など、あまり金銭的余裕がない層もSpotifyを利用していると、TikTokバズソングが食い込みやすくなるかもしれません。
そして
- さらにチャートを下っていくと、Spotifyでは日本人アーティストの曲がランクインしていないものの、Apple Musicでは22位にKing Gnuの「逆夢」がランクインしている(??)など、日本人アーティストがちらほら見受けられる
こちらについては、「日本のユーザーの割合が多い」ということでしょうか?
考えてみると、日本のアーティストは以前ストリーミングに参入していなかったアーティストもいましたし(いまもいる)、あとはアニメソングなどもストリーミングではなくiTunesで売られている印象がぼんやりとあるので、その辺のユーザーがiTunesとの親和性を考えてApple Musicを利用しているというのはありそう。
くわえて、もしかすると「日本人が他の国に比べて同じ曲を何度もリピートする傾向がある」のかもしれませんが、これは完全に憶測ですね…ただ、英語圏でない分アーティストの母数としては他国より少ないですし、カラオケなどの文化もかんがみると、可能性としてはありそうです。
まとめ
割と脱線してしまいましたが、Apple MusicとSpotifyのチャート、比較してみると結構毛色がちがうということが分かりました。
これだけチャートに違いがあるとサジェストとかにも影響をかなり与えそうですね。
以前Apple MusicとSpotifyを併用していて、いったんApple Musicを解約してSpotify一本にしたものの、これを見て再度併用モードに突入したので、またなにか違いを見つけたら記事にしようと思います。